中間テストの答案が返ってきました。数学が思ったより低い。お子様は何も言わないまま、答案をかばんに入れたきりになっている。
この時期にいちばん多いご相談です。そして、ここからの動き方で期末の結果はかなり変わります。期末テストまでは、多くの中学校でおよそ1か月。行事と提出物を差し引くと、実際に勉強に使えるのは3週間ほどです。
この記事では、その3週間をどう組み立てるかを週ごとにご説明します。最初にやるのは問題を解くことではありません。答案を仕分けることです。
中間から期末までは1か月ほどありますが、まるまる使えるわけではありません。合唱祭や文化祭、進路の面談、部活の新人戦。10月から11月は行事が集中する時期です。
そのうえ、期末は9教科。副教科のテストと提出物もあります。数学だけに1か月かけられるご家庭はまずありません。だから、最初に時間を見積もっておく必要があります。
中間から期末までの現実的な時間割
1週目 穴を埋める
中間の答案から戻る場所を決め、そこだけをやり直します。ここに手をつけない限り、次も同じところで失点します。
2週目 今の範囲を追う
授業は止まってくれません。1週目と並行して、今習っている単元をその週のうちに理解しておきます。
3週目 演習と9教科
問題演習と記述の練習。同時に副教科へ手を回します。ここで初めて、問題集をまとめて解く時間を作ります。
順番を入れ替えないでください。いきなり問題集から始めると、穴が空いたまま演習することになり、時間のわりに点が動きません。
まず、中間テストの答案を机に広げてください。お子様と一緒に、間違えた問題を3つに分けます。3色のペンでも、付せんでもかまいません。
この仕分けに10分かけると、3週間の使い道が決まります。計算ミスが多いなら、戻る必要はありません。見直しの手順を決めるだけで点が戻ります。途中で止まった問題が3問以上あるなら、前の単元に穴があります。ここが1週目の作業です。
手がつかなかった問題が半分を超えている場合は、単元そのものを習得できていない状態です。3週間で全部を取り返そうとせず、期末の範囲のうち配点の大きいところに絞ってください。
合格王子答案を見ないでやり直すのは、地図を見ないで歩くのと同じだよ。10分でいいから、まず広げよう。
期末テストは、中間より広い範囲から出ます。しかも数学は積み上げの教科なので、中間の単元を使わないと解けない問題が必ず入ります。
たとえば中学2年生なら、中間で連立方程式、期末で一次関数という並びが一般的です。一次関数の問題は、連立方程式が解けないと交点が求められません。中間で連立が崩れたまま期末に進むと、期末でも同じ理由で失点します。
中学1年生なら、中間の方程式が期末の比例・反比例に効いてきます。中学3年生なら、因数分解と平方根が二次方程式に、そのまま出ます。中間の直しは、過去の後始末ではなく期末の準備です。
| 学年 | 中間で崩れやすい単元 | 期末に効いてくる場所 |
|---|---|---|
| 中1 | 一次方程式、文章題 | 比例・反比例、式の立て方 |
| 中2 | 連立方程式 | 一次関数の交点、文章題 |
| 中3 | 因数分解、平方根 | 二次方程式、関数、相似の計算 |
学校によって単元の順序は前後します。範囲表が配られたら、中間の範囲と重なる部分に線を引いてみてください。そこが最優先です。
ここからは、具体的な進め方です。1日の勉強時間は、数学に30分から45分を見込んでください。
期末まで3週間の進め方
3週間の中で、いちばん省かれやすいのが2週目です。戻る作業に集中していると、今の授業が置き去りになります。期末の範囲は「今の単元」が中心ですから、ここを落とすと本末転倒になります。
学校のワークは、全部を同じ回数解く必要はありません。1周目で、できた問題とできなかった問題に分ける。2周目以降は、できなかった問題だけを解く。これで時間が半分になります。
お子様がやりがちなのは、できる問題ばかり解き直すことです。答えが合うので気持ちがよく、勉強した感覚も残ります。ただ、点は動きません。印のついた問題だけを解く作業は地味ですが、ここが点に直結します。
合格姫できる問題を解き直しても点は増えないの。丸をつけるためじゃなくて、印を消すために解くのよ。
数学が落ちると、そこにすべての時間を使いたくなります。けれども期末は9教科です。数学に時間を寄せすぎて、他の教科が下がってしまうご家庭を毎年見かけます。
目安は、数学に全体の3割まで。残りは英語と、暗記で戻せる理科・社会に配ります。英語は数学と同じ積み上げの教科なので、ここを落とすと次の学期にも響きます。理科と社会は直前2週間の暗記で点が動くので、後半に寄せて構いません。
そして、副教科を捨てないでください。通知表の評定は9教科すべてにつきます。実技教科は範囲が狭く、覚えることがはっきりしているので、1日15分でも点が動きます。5教科で崩れた分を副教科で支える、という考え方は現実的です。
時間の配分は、言葉で決めても実行されません。曜日ごとに何をやるかを、紙に書いてしまうほうが確実です。部活がある期間と、テスト1週間前で分けて考えます。
| 部活がある時期(テスト2週間前まで) | テスト1週間前 | |
|---|---|---|
| 平日 | 数学30分+英語20分。学校の宿題は別枠 | 数学30分+英語30分+理社40分 |
| 土曜 | 戻る単元の直し60分 | ワークの2周目90分 |
| 日曜 | 今週の授業のまとめ40分+副教科15分 | 印のついた問題+副教科30分 |
この表のとおりでなくてかまいません。大事なのは、数学の時間が毎日30分確保されていることと、日曜に今週の授業をまとめる枠があることです。この2つが入っていれば、形は自由です。
お子様が自分で計画を立てると、たいてい詰め込みすぎた表になります。3日で破綻して、そのまま何もしなくなる。これがいちばんもったいない形です。最初から余白のある計画にしておいてください。
期末は9教科。全部に同じだけ時間をかけることはできません。次の順で考えると迷いません。
9教科を4つの層に分けて考える
積み上げの教科
数学と英語。ここを落とすと次の学期にも響きます。毎日少しずつ触るのが原則です。
直前で動く教科
理科と社会。暗記の比重が大きいので、テスト前2週間に寄せて構いません。
短時間で効く教科
実技4教科。範囲が狭く、1日15分でも点が動きます。評定では軽くない教科です。
この順で時間を配ると、数学が落ちた学期でも、評定全体では踏みとどまれます。逆に、数学だけに時間を寄せて他が下がると、通知表では損をします。
国語は扱いが難しい教科です。漢字と文法、教科書の本文に関する設問は、範囲を確認すれば短時間で仕上がります。読解の力そのものを数週間で上げようとしないほうが、時間の使い方としては賢明です。
期末テストは、2学期の評定を決める最後の材料になります。中学3年生にとっては、高校受験で使う内申点に直結する時期です。中学1年生や2年生でも、都県によっては1年生からの成績が受験に使われます。
評定は、テストの点だけで決まるものではありません。提出物、小テスト、授業中の取り組み。テストで崩れた学期こそ、提出物の期限を守らせてください。期限内に出ているかどうかは、お子様の努力と関係なく積み上がる部分です。
もうひとつ、テストが返ってきたあとの直しを提出物として扱う学校もあります。テスト直しは、点を戻す作業であると同時に、評定を守る作業でもあります。
中間テストが返ってくると、直しの提出を求める学校があります。期限は返却から1週間程度が一般的です。これを後回しにすると、2つの意味で損をします。
ひとつは評定です。提出物の期限は、テストの点と違って努力とほぼ無関係に守れるものです。ここを落とすと、テストで取り返した分が相殺されます。もうひとつは学習の効率です。テスト直しは、問題を覚えているうちにやるから効きます。2週間経つと、自分がなぜその答えを書いたのかを思い出せません。
直しを提出物としてやらされること自体に意味がある、と考えてください。提出のために書いた直しが、そのまま期末の準備になります。同じ作業を2回やる必要はありません。
保護者様にお願いしたいのは、教えることではありません。仕分けと、進み具合の確認だけで十分です。
週に1回、5分だけ時間を取ってください。ワークを開かせて、印のついた問題がいくつ残っているかを一緒に数えます。数が減っていれば順調です。減っていなければ、戻る場所の見立てが外れているか、時間が取れていないかのどちらかです。
「勉強しなさい」と言う代わりに、「印はいくつ残ってる」と聞く。これだけで会話が変わります。責める言葉になりにくく、状況も正確に分かります。
付け加えるなら、点数のことで長く話し合わないほうがうまくいきます。答案を見て次の一手を決めたら、そこで終わりにしてください。話が長くなるほど、お子様は答案を見せなくなります。
塾に通っているのに中間で落ちた、というご相談もこの時期に増えます。原因は3つのどれかであることが多いものです。
1つ目は、塾の進度と学校の進度がずれている場合です。塾が先に進んでいると、学校のテスト範囲の復習が手薄になります。テスト2週間前だけは、塾の宿題より学校のワークを優先させてください。
2つ目は、集団授業で質問できていない場合です。分からないまま座っている時間が続くと、通っている時間の割に定着しません。授業で分からなかった箇所を、その日のうちに1つだけ質問する習慣をつけるだけでも変わります。
3つ目は、演習量は足りているのに、間違えた問題を放置している場合です。解いた問題数ではなく、解き直した問題数が点になります。塾のテキストにも印をつけて回す形に変えてみてください。
手を尽くしても、期末で戻りきらないことはあります。中間で崩れた原因が、1つ前の学年にある場合です。中2の一次関数が分からない原因が中1の比例にあり、その比例の原因が小学校の割合にある。こうなると、3週間では届きません。
そのときは、期末の点を追うのをいったんやめて、冬休みを使う計画に切り替えてください。冬休みは、戻る作業にまとまった時間が取れる数少ない機会です。期末では提出物と副教科で評定を支え、単元の穴は冬に埋める。この組み立てのほうが、結果として早く戻ります。
どこまで戻ればよいか分からない、という場合は、一度大人が横について解かせてみてください。手が止まる場所を見れば、戻り先はたいてい一度で分かります。
家庭教師の合格王は、完全1対1の指導です。中間の答案を一緒に見て、戻る単元を決めるところから始められます。期末までの3週間だけ、数学だけ、といった短期のご相談も承っております。
中学生コースでは、学校の進度と範囲表に合わせて、その週にやることを決めていきます。お子様が一人では決められない「どこから手をつけるか」を、指導のたびに一緒に作ります。
合格王は2004年創業、首都圏に16,000人の家庭教師が在籍しています。完全月謝制で教材費は0円、先生の交代は何度でも無料です。費用の詳細は料金ページをご覧ください。無料体験はかんたん30秒でお申し込みいただけます。お電話(0120-041-590、受付13:00〜22:00)でもどうぞ。
この記事は、次の公開情報をもとに作成しました。
各学年で扱う単元は学習指導要領にもとづいています。定期テストの時期や範囲、評定のつけ方は学校によって異なりますので、学校から配られる範囲表や年間計画もあわせてご確認ください。